お早うございます。
何でも特派員の、ひろしです!
本日は、2月9日〜12日、パシフィコ横浜で行われた展示会「CP+」の模様をお届けします。

なお、今日は珍しく、ちょっと専門的な内容に触れますので、何卒ご容赦くださいませ。
今年の展示は、昨年3月11日に起こった震災の、チャリティー写真展など、復興を少しでも助けようとする企業姿勢があちこちで見られました。
もちろん、新たな技術展示も、なかなか元気よく展開されておりました。その中でも、私見で恐縮ですが、目玉はNikonのD800 & D800E でしょう。

特にD800Eについてですが、これまでデジカメの必須と言われた「ローパスフィルター」というものを取っ払い、解像度重視の設計にしたカメラ。
「ローパスフィルター」とは、デジカメのいわばフイルムにあたる部分である「CCD」や「CMOS」という撮像素子の表面を覆うフィルターです。
その役割は、細かい網目状のモノ(洋服の生地など)を撮った時によく生じる、モアレという縞模様を無くしたり、「偽色」と呼ばれる、本来そこには無いはずの色を記録してしまう現象を防ぐために着けられている部品です。
このローパスフィルターの効きが強すぎると、画像はぼやけてしまいます。ですので、ちょうど良い加減になるように調整されています。
(中には、SIGMAのSDシリーズのような、撮像素子が特殊で、ローパスフィルターが不要なものも有ります。)
ローパスフィルターは、それ自体が無ければ非常にシャープな画像が得られますが、その見返りとしてモアレが生じる。。。
特にファッションを撮るカメラマンにはとても痛いところです。
これをNikonが出した事に大きな意味が有ると私は考えます。
これまで、大手メーカーがこぞって「デジカメにはローパスフィルター必須、有って常識」、という風潮でデジカメを開発してきましたが、ここに来て、「ローパスフィルターのデメリット」をしっかり証明したようなものでしょう。
そして、解像感を高めるため、画素数競争ではなく「ローパスフィルターを取っ払う」という革新に打って出ました。
残念ながら、実機で撮ったデータを持ち帰れなかったのですが、今後の「非ローパスフィルター搭載カメラ」に大いに期待できる第一歩となる事でしょう。
この他にも、ユニークな「漆喰に紙のように印刷する」三菱の展示や、

OLYMPUSの名機といわれたOM-1をデジタル化したようなOM-Dの展示が、個人的には興味深かったです。

最後に、SONYは面白い試みをしておりました。
展示をよく見て理解してもらえる様、ツアーコンダクターのような役割のスタッフを用意し、「Play memories」と称する体験ツアーを、希望者に対して行っていました。

展示会は、ともすれば目移りしてしまってちゃんと記憶に残らない事も有ります。
展示をしている出展者にとっては、いかにアピールできるか、いかに憶えてもらえるかが重要。
多少コストをかけてでもしっかり記憶に残せるような、親切な仕組みを用意したSONY。
ここに目を付けたのはさすがです。
最後に、唯一カメラメーカーで動画カメラとスチルカメラの両方を展示していたキヤノン。
「EOS C-300」という、一眼レフデジカメのEOSを土台に、完全プロ向けの動画カメラシステムを、コレも破格の125万円〜 での販売、です。

このカメラ、数年前でしたら軽く2,000万は下らないものでしょう。コレ自体、画期的なシステム。
昔、パナソニックがヴァリカムという、デジタルでありながらフイルム同等の表現力を持ったシステムを開発、かのルーカスフィルムがスターウォーズの新作を撮影するのに早速起用したという、伝説のカメラが有ります。
パナソニックのヴァリカム VS キヤノンのEOS-C 300、どちらに軍配があがるか、とても興味有ります。
さて、かなりマニアックな内容になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
このようなマニアックな展示に、実に平均17,000人もの人々が足を運んでいた、今年のCP+。
会場には、意外にも若い女性の姿が多く見られ、ちょっとしたカルチャーショックでした。
不景気ムードのさなか、ちょっとだけにぎやかな雰囲気を醸し出していたCP+、いろんな意味で勉強になりました。
それでは皆さん、今日も一日元気よく張り切っていきましょう!
何でも特派員の、ひろしでした!